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積水ハウス「ベルバーン」陶板外壁メンテナンスガイド|塗り替え不要の実力と30年シーリングの注意点

「ベルバーン外壁は塗り替え不要と聞くけれど、本当に何もしなくて大丈夫?」
「陶器質だから美観は保てるけど、継ぎ目のコーキングはどうすれば?」

こんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

陶板パネルならではの高硬度・高耐候性で、チョーキングや色褪せをほぼ抑制できる一方、パネル間のシーリングが劣化したまま放置すると思わぬトラブルに発展する恐れがあります。
具体的には、以下のようなリスクが生じます。

  • 目地にひび割れが生じ、雨水が下地に侵入
  • 下地腐食が進行し、構造体の耐久性が低下
  • 保証適用外となり、高額な補修費用が発生
  • 外観美が損なわれ、住宅の資産価値が下落

これらのリスクを回避し、ベルバーンの美観と性能を長く維持するためには、適切なメンテナンスが欠かせません。

結論

・パネル自体はメンテナンスフリーだが、目地(シーリング)は定期点検と30年ごとの打ち替えが必須
積水ハウス経由は割高!優良な地域の専門業者を探すのがコスパ良し。

地域の優良業者を探すなら一括見積もりサイトがおすすめ!


目次

ベルバーン外壁とは?

引用:陶版外壁「ベルバーン」 | 商品情報 – 積水ハウス

積水ハウスが2001年に初採用したオリジナル陶板外壁「ベルバーン」は、焼き物ならではの風合いと高い耐久性が特徴です。初期は色柄展開が限られ、コストも高価でしたが、2012年の静岡工場新ライン稼働により生産性が向上。多彩なデザインと価格低減を実現し、グッドデザイン賞も受賞しました。

  • 2001年代前半:一部高級住宅で採用開始
  • 2012年以降:生産拡大・バリエーション増大・コストダウン
  • 現在:シャーウッド住宅の標準仕様として広く普及

陶板の表面は釉薬を高温焼成し、ガラス質化。一般的なサイディングに比べ、色褪せやチョーキングがほとんど起こらず、半永久的に近い耐候性を誇ります。


ベルバーンが「メンテフリー」と言われる理由

💎
高硬度・高耐候
焼成された陶板は硬度が非常に高く、紫外線や熱、雨風による劣化がほぼ発生しません。
17年経過後も色調・ツヤ維持
💧
セルフクリーニング機能
表面が滑らかなガラス質のため汚れが付きにくく、雨水で自然に洗い流されます。
中性洗剤・高圧洗浄対応
💰
再塗装不要でコスト削減
一般サイディングの10~15年塗装目安に対し、基本的に塗り替えが不要です。
長期的な維持コスト大幅削減
スマイルくん

ベルバーン外壁は「塗り替え不要」「メンテナンスフリー」と称されることがありますが、その背景には以下の特長があります。

無機陶板の高硬度・高耐候

焼成された陶板は硬度が非常に高く、紫外線や熱、雨風による劣化がほぼ発生しません。築17年経過後も色調やツヤが維持された事例も報告されています。

セルフクリーニング機能

表面が滑らかなガラス質のため汚れが付きにくく、雨水で自然に洗い流されやすい構造です。軒下やバルコニー裏など雨が届きにくい場所は部分的に汚れが残りますが、市販の中性洗剤で拭き取りや高圧洗浄機の使用も安全に行えます。

再塗装不要によるコスト削減

一般サイディングの再塗装目安(10~15年)に対し、ベルバーンは基本的に塗り替えが不要。その分、防水・メンテ費用をシーリング打ち替えに集中させることで、長期的な維持コストを大幅に抑制できます

項目一般サイディングベルバーン
表面仕上げ有機塗膜無機陶板(釉薬)
再塗装目安10~15年不要
チョーキング起こる起こらない
高圧洗浄塗膜に注意OK

再塗装費(100~150万円)が省けるため、初期コストは高くても長期コスパ優秀


以上の要素が相まって、新築時の美観を長期間キープしつつ、メンテナンスは主にシーリングの打ち替え定期洗浄に絞ることが可能です。次章では具体的なメンテナンス項目を見ていきます。


必要な3大メンテナンス

🔧
目地シーリング全面打ち替え
30年耐久シーリングでも、古い材を完全撤去してから新材を充填することが必須です。
30年目に一度必須
🧽
定期的な汚れ・カビ洗浄
軒下や雨が当たりにくい場所の汚れは中性洗剤や高圧洗浄機で除去できます。
塗膜を傷める心配なし
🔍
メーカー定期点検の活用
積水ハウスの無償点検とユートラスシステムで、微細な劣化も早期発見できます。
3ヶ月~25年目まで無償
スマイルくん

ベルバーン外壁の美観と防水性能を長く維持するために不可欠なのが、次の3つのメンテナンスです。それぞれのポイントを押さえて、60年以上の耐用年数をしっかりサポートしましょう。

目地シーリングの全面打ち替え

積水ハウスでは30年耐久の高性能シーリングを採用していますが、メーカー推奨では「30年目に一度、古いシーリングを完全撤去のうえ全面打ち替え」を必須としています。部分増し打ちではなく、古い目地をすべて取り除いてから新材を充填することで、ひび割れや剥離を根本から解消し、長期にわたる防水性を確保します。日当たりの強い面では20年程度で劣化が進むケースもあるため、築20年を過ぎたら早めの打ち替え検討が安心です 。

定期的な汚れ・カビの洗浄

陶板表面はガラス質化により汚れが付きにくい構造ですが、軒下やバルコニー裏側など雨が当たりにくい場所には雨だれ汚れやカビが発生します。日常メンテナンスは市販の中性洗剤と柔らかいブラシ、あるいは高圧洗浄機を使った洗浄が基本。塗膜を傷める心配がないため、塗装系外壁よりも強めの水圧で洗い流せるのがメリットです。定期的に汚れを落とすことで、シーリング劣化の兆候も見落としにくくなり、次の大規模メンテナンスへのタイミングを逃しません 。

メーカー定期点検の活用

積水ハウスでは、引き渡し後3ヶ月から25年目までの節目に無償点検を実施し、30年目以降も有料点検+有償工事で保証を延長できる「ユートラスシステム(永年保証)」を用意しています。専門スタッフが外壁目地のひび割れやパネルの状態、開口部まわりのシーリング状況などを総合チェックし、必要な補修や打ち替え時期をアドバイス。自分では見つけにくい微細な劣化も早期に発見できるため、定期点検を逃さず活用することが、ベルバーン外壁の長期性能維持において最も効果的です 。

以下の表に、各メンテナンス項目の推奨頻度・内容・DIY可否をまとめました。

メンテナンス項目推奨頻度主な作業内容
目地シーリングの全面打ち替え築30年目(一部日当たり強い面は20年目検討)古いシーリング完全撤去 → プライマー塗布 → 新材充填
定期的な汚れ・カビの洗浄年1回程度市販中性洗剤+柔らかいブラシ or 高圧洗浄機で汚れ・カビ除去
メーカー定期点検3ヶ月・1年・2年・5年…25年・以降毎年目地ひび割れ・パネル状態・開口部シーリングの総合チェック

DIY?それともプロに任せる?

ベルバーン外壁は日常の手入れに特別な道具を必要とせず、ご自身で対応できる範囲もありますが、重要なメンテナンスは必ず専門業者に依頼するのが安心です。

まずは、ご家庭で安全に行えるメンテナンスと、プロに任せるべき作業を整理しましょう。

作業内容DIY可否DIY時のポイントプロ依頼の理由
表面清掃(拭き掃除)中性洗剤+柔らかい布で優しく拭き取る
高圧洗浄ノズルは壁面から30cm以上離し、角度を一定に保つ圧力調整や噴射角度を最適化し、周辺部材を傷めない技術が必要
目地シーリングの打ち替え×古いシーリングを完全撤去し、プライマー塗布・深さ管理を伴うため高度な専門技術が必須
定期点検微細な劣化を見逃さない専門家の目で総合点検するため

DIYメンテナンス時の注意点

  • 中性洗剤での拭き掃除
    陶板はガラス質化されており、軽度の汚れや雨だれは濡れ雑巾で落とせます。洗剤残りがないよう、最後に水拭きで仕上げましょう 。
  • 高圧洗浄の基本
    自治体の清掃機レンタルなどで高圧洗浄機を使う場合、必ず取扱説明書を確認し、壁から一定距離を保って噴射。ノズルを近づけすぎるとシーリングの端部を傷める恐れがあります 。

プロに依頼すべき理由

ベルバーン陶板自体は半永久的な耐候性を誇りますが、目地シーリングやパネル交換などの補修作業には、以下の専門性が求められます。

  1. 古いシーリングの完全撤去
    増し打ちではなく、劣化材をすべて除去してから新材を充填する必要があり、深さ・幅の管理も厳密に行います 。
  2. 専用プライマーの適用
    陶板とシーリング材の密着性を確保するため、メーカー指定のプライマー塗布が欠かせません 。
  3. 微細な劣化の早期発見
    見た目には分かりにくいシーリングの隙離れや下地のわずかな腐食も、専門スタッフの点検でないと見逃す可能性があります 。

これらの理由から、DIYは軽度の清掃や目視チェックに留め、シーリング打ち替えやパネル交換、定期点検は必ず積水ハウス認定の施工業者またはベルバーン施工実績の豊富な専門店に依頼しましょう。


業者選びで差がつく!積水ハウス vs 地域専門店

積水ハウスの外壁だからといって、必ずしも積水ハウスにメンテナンスを依頼する必要はありません。
実際には、地域の優良塗装業者の方が費用を抑えつつ、十分な品質・保証を提供できるケースも多いです。

項目積水ハウス経由地域塗装業者(直接依頼)
安心感メーカー施工で安心実績・資格を見れば安心できる業者も多数
費用中間マージンが加算され割高になりやすい中間コストがなく適正価格
保証ハウスメーカー独自保証あり業者によっては10年保証も可能

📌 「ハウスメーカー経由じゃないと保証が切れる」と言われることもありますが、実際には多くの塗装業者が施工保証を発行しています。

いずれを選ぶ場合も、「ベルバーン施工実績」「純正部材の取扱可否」「保証延長条件」を事前に確認することが成功のカギです。


地域業者選びは「一括見積サイト」が便利!

「費用を抑えたいけど、どの業者がいいのかわからない…」という方は、一括見積サイトの活用がオススメです。
メリットとでメリットを理解したうえで活用しましょう。

一括見積もりサイトを使うメリット・デメリット
メリット
費用を比較できる
複数の見積もりを比較して適正価格を把握し、予算に合った最適な業者を選べます。
信頼できる業者が見つかる
審査済みの信頼性の高い業者から選択可能。口コミや評価で事前に業者の質を確認できます。
時間と手間を節約
一度の申し込みで複数業者の見積もりを取得。個別に探す手間が省け、効率的に比較検討できます。
デメリット
電話やメールの対応が増える
複数業者からの連絡が多くなり、対応に手間がかかる場合があります。
登録業者の質にばらつきがある
一部サイトには評判の良くない業者も。審査基準のしっかりしたサイトを選び、口コミを確認しましょう。
紹介料が発生する可能性がある
工事費の数%が紹介料として価格に転嫁される場合も。直接依頼の方が安くなる可能性があります。
まとめ
一括見積もりサイトは業者選びを効率化しますが、サイト選びと情報精査を慎重に行い、最終判断は自身の目で確認することが重要です。時間がない方には非常に便利なツールです。

代表的なサイト例:

  • 外壁塗装パートナーズ
  • ヌリカエ
  • 外壁塗装の窓口 など

📌 比較は“価格だけでなく、保証内容と実績”も要チェック!


費用相場と内訳(30坪・シーリング打ち替えのみ想定)

ベルバーン外壁のメンテナンス費用は、施工範囲や依頼先によって大きく変動します。以下は、30坪・2階建てを想定し、シーリングの全面打ち替え+撤去+足場設置のみを対象にした標準的な費用相場です。

項目地域専門店メーカー窓口(想定)
シーリング打ち替え単価900~1,200円/m × 約180m → 約16~22万円地域単価の1.5倍想定 → 約25~33万円
既存シーリング撤去約1~3万円上記に含む
足場設置約15~20万円約20~25万円
合計目安約33~45万円約50~70万円

地域専門店はメーカー窓口と比べ、シーリング&足場費用でおよそ20〜30%安価に抑えられます。さらに、ベランダ防水や屋根補修など複数工事の足場を共用すれば、合計費用をさらに5〜10%圧縮できます 。


よくある質問(Q&A)

シーリングの耐用年数はどれくらい?

ベルバーン用に採用されている高耐久シーリングは30年耐久が目安ですが、日当たりの強い面では20年程度で劣化する例もあります。

シーリング打ち替えはDIY可能ですか?

軽い清掃(中性洗剤での拭き掃除)はDIY可ですが、打ち替えは古い目地の完全撤去・プライマー塗布・打ち込み深さ管理など専門技術が必要なため、必ずプロ施工をおすすめします。

高圧洗浄はどれくらいの頻度で行うべき?

年1回程度が目安です。汚れが付きにくい陶板ですが、軒下やバルコニー裏などに雨だれ汚れが残るため、定期的に洗浄しましょう。

パネル自体が割れた場合、交換は可能?

交換は可能ですが、同一柄のパネルは積水ハウス経由でしか入手できないため、早めにメーカー相談が必要です。

再塗装は本当に不要?

ベルバーンは無機陶板そのものに着色してあるため、再塗装は基本的に不要です。築17年経過でも色褪せやツヤの喪失が見られない事例があります。


まとめ

ベルバーン外壁は本体のメンテナンス負担が軽く、シーリングと清掃を適切に行うことで長期にわたる美観と防水性能を維持できます。

ポイント

✅ 無機陶板で再塗装不要、60年以上美観維持
✅ シーリングは30年ごとに全面打ち替え
✅ 年1回の洗浄で汚れ・カビを防止
✅ 打ち替えは専門業者、DIYは清掃のみ
✅ 業者選びは一括見積で比較&実績重視で絞り込み

これらのポイントを押さえて、ベルバーン外壁の価値を末永く守りましょう。


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