「地震が原因の火事は火災保険が下りないってホント?」
「台風や地震で家が壊れたら、どこまで補償される?」
「どの保険を選べばいいかわからない」
火災や地震などの災害は、突然発生し 住宅に甚大な損害 を与えることがあります。
そんなときに頼れるのが 火災保険と地震保険 ですが、補償範囲や仕組みの違いを理解せずに契約すると「思っていた補償が受けられない」 というトラブルに繋がることも。
この記事でわかること
✅ 火災保険と地震保険の仕組み・補償範囲の違い
✅ 補償されるケース・されないケースの具体例
✅ 失敗しない保険の選び方(比較のコツ)
✅ 火災・地震保険の請求方法と注意点
✅ 保険料を節約する方法とお得な割引制度
「いざという時に保険が適用されない!」なんてことがないよう、しっかりと正しい知識を身につけましょう。
火災保険と地震保険の違いとは?
火災保険と地震保険はセットで契約することが多いですが、実は 運営の仕組みや補償範囲が大きく異なります。 まずは、それぞれの基本的な違いを押さえましょう。
火災保険の特徴
✅ 各保険会社が独自に運営(補償内容や保険料が異なる)
✅ 火災・風災・水災・盗難・破損 など幅広い補償
✅ 建物のみ・家財も含めるか選択できる
✅ 地震が原因の火災や津波は補償対象外!(地震保険が必要)
地震保険の特徴
✅ 国が管理・どの保険会社でも保険料は同じ
✅ 地震・津波・噴火の損害のみ補償
✅ 火災保険とセットでしか契約できない
✅ 最大でも火災保険の50%までしか補償されない!
比較項目 | 火災保険 | 地震保険 |
---|---|---|
運営 | 民間の保険会社 (保険料は会社ごとに異なる) | 国が管理 (どこでも料金は同じ) |
契約方法 | 単独契約OK | 火災保険とセット契約が必要 |
補償範囲 | 火災・風災・水災・盗難・破損 | 地震・津波・噴火 |
保険金の上限 | 実損額を補償 | 火災保険の50%が上限 |
保険料の違い | 各保険会社で異なる | どこで契約しても同じ |
🚨 注意!地震が原因の火災は地震保険がないと補償されない
例えば 「地震の揺れで倒れたストーブが火災を引き起こした」 場合、火災保険では補償されず、地震保険のみが適用 されます。
→ 「地震で発生した火災も火災保険でカバーできる」と勘違いしている人が多いので要注意!
地震保険の保険金は火災保険の50%まで
地震で全壊した場合でも、補償額は火災保険の50%が上限 となります。
例)火災保険の補償額が 2,000万円 の場合、地震保険で支払われるのは 最大1,000万円まで です。
火災保険の補償範囲と適用事例
火災保険は 火災だけでなく、さまざまな自然災害やトラブルに対応 できます。ただし、契約内容によって補償される範囲が異なるため、自分の保険がどこまでカバーしているのかを確認しておくことが重要です。
火災保険で補償される主なリスク
災害・事故 | 補償の有無 | 具体例 |
---|---|---|
火災 | ◯ | 自宅が火事で燃えた / 隣家の火災で延焼した |
落雷 | ◯ | 雷が家に落ち、電化製品が故障した |
破裂・爆発 | ◯ | ガス漏れによる爆発で家が破損 |
風災・雪災・雹災 | △ | 台風で屋根が飛んだ / 雹で窓ガラスが割れた |
水災(洪水・土砂崩れ) | △ | 大雨で床上浸水した(契約プランによる) |
盗難 | △ | 泥棒に窓ガラスを割られた(オプション契約) |
水漏れ | △ | 上階の住人が水をこぼし、天井にシミができた(マンションの場合) |
破損・汚損 | △ | 家具を倒して壁に穴が空いた(オプション契約) |
💡 「△」の項目はプランによって補償の有無が異なるため、契約時に確認が必要!
📌【具体例】火災保険が適用されたケース
✅ 隣家の火災で自宅が燃えた
→ 失火責任法 により、基本的に火元の家からは賠償を受けられないため、自分の火災保険で補償を受けることになる。
✅ 台風で屋根が破損した
→ 「風災補償」に加入していれば、修理費用が支払われる。屋根の一部が剥がれる程度でも適用されるケースが多い。
✅ 落雷でエアコンが故障した
→ 「落雷補償」が適用され、エアコンの修理費が支払われる。
🚨【注意】火災保険が適用されないケース
❌ 地震が原因の火災や倒壊(→ 地震保険が必要!)
❌ 経年劣化や自然消耗による破損(例:屋根が古くなって雨漏り)
❌ 故意や重大な過失による損害(例:自分で火をつけた場合)
❌ 壁体内結露によるカビや腐食(自然現象によるものは対象外)
💡 「火災保険=火災以外も補償」ではない!補償内容をしっかり確認しよう。
地震保険の補償範囲と適用事例
地震保険は、火災保険だけではカバーできない「地震・津波・噴火」の被害を補償 するための保険です。
ただし、補償には 制限がある ため、「どこまでカバーできるのか」を理解しておくことが重要です。
地震保険で補償されるもの
✅ 地震・津波・噴火による建物の損害
✅ 地震が原因の火災(延焼・全焼含む)
✅ 地震が原因の土砂崩れや液状化現象
💡 地震が原因の被害は、火災保険では一切補償されない!
「地震で発生した火災」も、地震保険がなければ補償されないため注意。
地震保険の支払基準
地震保険は「実際の修理費用」ではなく、損害の程度に応じて支払われます。
損害区分 | 支払額 (火災保険の補償額に対する割合) |
---|---|
全損 | 100% (最大でも火災保険の50%まで) |
大半損 | 60% |
小半損 | 30% |
一部損 | 5% |
📌【具体例】地震保険が適用されたケース
✅ 地震で家が半壊し、修理が必要になった
→ 「小半損(30%)」の補償が支払われた
✅ 津波で家が流された
→ 「全損(100%)」の補償が支払われた
✅ 地震の揺れで瓦が落ちた
→ 一部損(5%)が支払われた(被害額が一定以上の場合)
🚨【注意】地震保険が適用されないケース
❌ 家の劣化によるひび割れや損傷(→ 自然劣化は対象外)
❌ 家具や家電の破損(→ 地震保険は「建物」と「家財」で別契約が必要)
❌ 地震の影響で起こった停電や水道管破裂の間接的被害(直接の損害ではないため適用外)
💡 「地震保険は最大でも火災保険の50%までしか補償されない」という点に注意!
火災保険と地震保険の選び方|自分に合った保険を選ぶポイント
火災保険と地震保険は、建物のリスクに応じて選ぶべき補償内容が異なります。
以下のポイントを押さえて、適切な保険を選びましょう。
火災保険の選び方
火災保険は、各保険会社が独自に運営しており、補償内容や保険料が異なります。
以下のポイントを比較して、自分の家に適したプランを選びましょう。
✅ 補償範囲の確認
→ 風災・水災・盗難・破損・汚損など、どこまで補償されるかをチェック。
→ 「水災補償」は 浸水リスクが高い地域に住んでいるなら検討しましょう。
✅ 免責金額の設定
→ 「免責0円」にすると自己負担なしで補償が受けられるが、保険料は高くなる。
→ 免責金額を5万〜10万円に設定すると、保険料を抑えられる。
✅ 特約(オプション)を活用
→ 「破損・汚損補償」:子どもが壁を傷つけた場合でも補償。
→ 「家財保険」:家電・家具・貴金属などをカバーできる。
地震保険の選び方
地震保険は、どの保険会社でも保険料が同じ ため、補償内容の違いはありません。
そのため、以下の点を重視して加入を検討しましょう。
✅ 建物の耐震性能を確認
→ 耐震等級が高い家は地震保険料が割引される(最大50%OFF)。
→ 「耐震診断」を受けると、割引適用の可能性がある。
✅ 補償金額の設定
→ 火災保険の半額までしか加入できないため、大地震の被害を考慮して加入額を決定する。
→ 家財も地震で壊れるリスクがあるため、「家財保険」を追加契約するのがベター。
【まとめ】火災保険 vs. 地震保険の選び方
比較項目 | 火災保険 | 地震保険 |
---|---|---|
補償内容 | 火災・風災・水災・盗難・破損など | 地震・噴火・津波 |
保険料 | 保険会社ごとに異なる | どの保険会社でも同じ |
免責金額 | あり(設定可能) | なし(全額支給) |
補償額の上限 | 実際の修理費用までカバー可能 | 火災保険の50%まで |
契約の自由度 | 保険会社ごとにプランが異なる | 火災保険に付帯する形のみ |
火災保険・地震保険を安く抑えるコツ
火災保険・地震保険は、工夫次第で保険料を抑えることができます。
以下の方法を活用して、無駄な出費を減らしましょう。
火災保険を安くする方法
✅ 補償内容を見直す
→ 不要な補償(盗難・破損・水災など)を外すことで、年間の保険料を抑えられる。
→ 水災補償は「ハザードマップ」を確認し、本当に必要かを判断。
✅ 長期契約を選ぶ
→ 1年契約より、5年契約の方が総額で安くなる(最大15%割引)。
→ 途中解約しても未経過分の保険料は返金されるため、デメリットは少ない。
✅ 防火対策で割引を受ける
→ オール電化住宅や防火対策済みの住宅は火災保険料が安くなる。
地震保険を安くする方法
✅ 耐震性能で割引を受ける
→ 耐震等級3なら50%割引、等級2なら30%割引。
→ 建築年が1981年以降(新耐震基準)なら割引あり。
✅ 家財の補償額を最適化
→ 家財保険は補償額を適切に設定し、無駄に高額な契約を避ける。
一括見積もりサイトを活用する
火災保険は保険会社ごとに料金が異なるため、一括見積もりサイトを使うのがオススメ!
✅ 複数の保険会社を比較できる → 最適なプランを見つけられる
✅ 保険料の相場が分かる → 割高な契約を回避できる
✅ 契約の見直しにも便利 → 途中で保険会社を変更する際にも使える
📌 人気の火災保険一括見積サイト
➀ インズウェブ
信頼のSBIグループ運営。最大級の保険会社と連携し、多様な火災保険プランを迅速に比較・提案。利用者満足度も高く、初めてでも安心して利用可能。
② 住宅本舗
耐震等級など建物情報を詳細に反映。迅速・丁寧なサポートで精度の高い見積もりを提供し、安心の補償プランを実現。豊富な実績で初めての方も安心して利用可能。
③ 保険スクエアbang!
直感的なUIとシンプル操作で、最短即日で見積もり取得可能。控えめな勧誘と分かりやすい料金プランで、忙しい方もストレスなく保険比較ができる。
火災保険・地震保険の請求方法とスムーズに受け取るコツ 📄
万が一、火災や地震の被害に遭った場合、適切な手続きを踏むことでスムーズに保険金を受け取ることができます。
ここでは、保険金請求の流れと注意点を詳しく解説します。
火災保険の請求手順
火災や自然災害の被害を受けたら、以下の手順で保険金を請求しましょう。
✅ 被害状況を記録する
→ 被害箇所の写真・動画を撮影し、損傷の度合いを明確に残す。
→ 修理をする前に撮影するのが重要(修理後では証拠が残らない)。
✅ 保険会社に連絡する
→ 加入している保険会社のカスタマーセンターに被害状況を報告。
→ 契約内容を確認し、補償範囲を把握する。
✅ 必要書類を準備する
→ 保険金請求書(保険会社指定の書類)
→ 被害の写真・動画
→ 修理見積書(業者から取得)
→ 公的機関の被害証明書(火災の場合は消防署、水災の場合は自治体など)
✅ 査定と保険金の支払い
→ 保険会社が現場調査を行い、被害の程度を査定。
→ 問題なければ数週間〜1か月程度で保険金が支払われる。
地震保険の請求手順
地震で損害を受けた場合、火災保険とは異なるプロセスで請求を進めます。
✅ 速やかに保険会社へ連絡
→ 地震保険は災害発生から3年以内に請求しないと時効になるため、できるだけ早く申請する。
→ 自治体の「罹災証明書」も必要になるため、早めに取得を。
✅ 損害認定の調査を受ける
→ 保険会社が派遣する調査員(鑑定人)が現場確認を行い、被害の程度を評価。
→ 地震保険の補償額は「全損」「大半損」「小半損」「一部損」の4段階に分かれる。
✅ 保険金の受け取り
→ 調査後、認定された損害区分に応じた金額が支払われる。
💡 【重要】スムーズに保険金を受け取るコツ
✔ 修理前に必ず写真を撮影し、証拠を残す(修理後では請求が認められないことがある)
✔ 見積書は複数の業者から取得し、適正価格を把握
✔ 被害届や罹災証明書を早めに取得し、手続きをスムーズに進める
✔ 請求期限(火災保険3年、地震保険3年)を忘れずに
🚨保険金が支払われないケース|意外な落とし穴に注意!
保険に加入していても、場合によっては保険金が支払われないことがあります。
以下のケースに当てはまらないか、事前に確認しておきましょう。
🔥 火災保険で補償されないケース
✅ 経年劣化による損害
→ 外壁や屋根のひび割れ、雨漏りなど自然な劣化は補償対象外。
→ 定期的なメンテナンスを行い、被害が出る前に修繕することが大切。
✅ 地震が原因の火災
→ 火災保険では補償されず、地震保険に加入していないと保険金が出ない。
✅ 施工不良による損害
→ リフォームや新築工事の不備による損害は、施工業者の瑕疵担保責任が適用される。
✅ 故意・過失による損害
→ 故意に火をつけた場合や、不適切な管理による損害は補償外。
地震保険で補償されないケース
✅ 地震が原因ではない損害
→ 建物の老朽化による倒壊は、地震が直接の原因ではないため補償されない。
✅ 壁体内結露によるカビや腐食
→ 長年の湿気や結露による損害は地震保険の対象外。
✅ 地盤沈下や液状化による損害(例外あり)
→ 液状化が直接の原因となった損害は、地震の影響と認められないケースもある(自治体の災害認定が必要)。
まとめ|火災保険・地震保険を正しく活用し、住まいを守る!
火災保険・地震保険は、万が一の被害から大切な家を守るために不可欠な存在です。
しかし、補償内容や請求方法を知らないと、いざという時に保険金を受け取れない可能性も…!
以下のポイントを押さえて、適切に備えましょう。
✅ 火災保険のポイント
✔ 補償内容をチェックし、不要な特約は外してコストを抑える
✔ 免責金額の設定で保険料を節約(5万〜10万円の自己負担を設定するのもアリ)
✔ 水災補償の必要性は、ハザードマップを参考に判断
✅ 地震保険のポイント
✔ 火災保険の半額までしか補償されない点に注意
✔ 耐震性能が高いと保険料が割引になる(最大50%OFF)
✔ 地震が原因の火災は、地震保険に加入していないと補償されない
✅ いざという時のために…
✔ 被害状況は必ず写真や動画で記録する(修理後では証拠が残らない)
✔ 罹災証明書や業者の見積書を早めに準備し、スムーズに請求
✔ 一括見積もりサイトを活用し、火災保険の最適なプランを選ぶ
💡 保険は「入るだけ」ではなく、「正しく活用すること」が重要です!
本記事を参考に、自宅のリスクに合った補償を選び、適切に備えましょう。
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