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【完全ガイド】屋根・外壁塗装に最適な塗料の選び方

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「屋根や外壁の塗り替えを考えているけど、どの塗料が良いの?」
「費用や耐久性、環境への影響も気になる…」

こんな疑問を抱えている方は多いでしょう。
戸建て住宅の屋根・外壁塗装は、美観と機能を長く保つために必要不可欠です。

一方で、塗料の種類や特徴をよく知らないまま選んでしまうと、早期劣化や再塗装の頻発などで結果的に費用がかさむことも。

本記事では、塗料の種類ごとのメリット・デメリットを表や箇条書きを交えて解説し、失敗しない塗料選びのポイントをお伝えします。


目次

塗料選びの重要性

健康・環境への配慮
VOC排出量が少ない水性塗料や、環境配慮型塗料を選ぶと、健康被害や大気汚染リスクを低減できます。

耐久性の確保
建物を雨や紫外線から守る塗膜が劣化すると、雨漏りや外壁材の破損につながり、建物寿命を縮めてしまいます。

コストパフォーマンス
短いスパンで再塗装が必要になる安価な塗料より、耐久年数の長い塗料を選ぶことで、長期的なメンテナンス費用を抑えられます。

美観維持
外観の色や質感は建物の印象を大きく左右します。色あせ・汚れを防ぐための防汚性や仕上がりの質感も大切です。

塗料の種類と特徴

下記の表では、主要な塗料の種類を「耐用年数」「費用相場」「メリット」「デメリット」などでまとめています。

スクロールできます
塗料の種類耐用年数費用相場(㎡単価)主なメリット主なデメリット
アクリル塗料5~8年1,000~1,800円前後価格が安い
DIYにも扱いやすい
耐候性・耐久性が低い
ひび割れしやすい
汚れやすい
ウレタン塗料7~10年1,800~3,000円前後光沢があり高級感
密着性が高い
耐久性はやや低い
汚れがつきやすい
シリコン塗料10~15年2,500~4,000円前後耐久性・耐候性のバランスが良い
防汚性も高め
塗膜が硬く、ひび割れを生じる場合も
重ね塗りにやや注意
フッ素塗料15~20年3,500~5,500円前後耐久性・耐候性が非常に高い
汚れにくい
価格が高い
無機塗料20~25年4,000~6,000円前後最も高い耐候性・防汚性
カビ・藻の発生が少ない
非常に高価 / 再塗装が難しい
施工できる業者が限られる
ラジカル塗料12~16年3,000~4,500円前後耐久性が高い
低汚染性
コストパフォーマンス良
施工業者の技術が重要
普及事例が少なく施工ミスリスクあり

アクリル塗料

  • メリット:値段が安く、DIYに向いている
  • デメリット:耐久性が低く、紫外線に弱い
  • 向いている場面:短期間だけ外観を保ちたい倉庫や仮設建物など

ウレタン塗料

  • メリット:密着性が高く、光沢感ある仕上がり
  • デメリット:シリコン以上の耐候性はなく、汚れやすい
  • 向いている場面:モルタルやコンクリート下地で、ひび割れリスクを考慮する場合

シリコン塗料

  • メリット:バランスの良い耐候性・防汚性、価格も中程度
  • デメリット:硬めの塗膜で割れが生じることも
  • 向いている場面:戸建住宅の外壁全般、コストと耐久性を両立したい場合

フッ素塗料

  • メリット:15年以上持つ高い耐久性、汚れや色あせが少ない
  • デメリット:価格が高く、材料費・施工費が嵩む
  • 向いている場面:塗り替え回数を減らしたい、厳しい環境(海沿いなど)で耐久性重視

無機塗料

  • メリット:最も高い耐候性、防カビ・防藻性に優れる
  • デメリット:非常に高価、再塗装が困難になる場合も
  • 向いている場面:築年数が浅い家を長期的に保護したい、予算に余裕がある場合

ラジカル塗料

  • メリット:シリコン以上の耐久性、低汚染性、コストパフォーマンスが高い
  • デメリット:導入事例がまだ少なく、施工業者の技術力に依存
  • 向いている場面:最新技術を活かし、バランスの良い塗装を求める場合

塗料選びのポイント

耐久性とコストのバランス

  • 長期視点でコストを考える:高級塗料は初期費用が高いが、再塗装回数が減りトータルで安くなる場合も

建物の周囲環境を考慮

  • 海岸沿い:塩害に強いフッ素や無機
  • 寒冷地や積雪地域:伸縮性が必要な場合はウレタンや弾性塗料
  • 日差しが強い地域:遮熱性能や紫外線耐性を重視

下地材との相性

  • サイディング、モルタル、ALC、金属など外壁材に応じて選択
  • 塗装前の下地処理(高圧洗浄・ひび割れ補修・旧塗膜の除去など)が不可欠

仕上がりのイメージ

  • 色選び:試し塗りや大きめのサンプルで確認
  • 光沢:フッ素やウレタンは光沢が強く、高級感が出やすい

環境・健康面

  • 臭気:水性塗料は比較的臭いが少なく、作業時や近隣への負担が軽い
  • VOC排出量:水性塗料のほうが低い傾向

塗料の性能を引き出すための施工の重要性

屋根・外壁塗装では、どんなに優れた塗料を使っても、施工工程や塗布方法が不適切だと本来の性能を発揮できません。ここでは、塗装工程(塗り回数を含む)と、メーカー推奨の施工条件を守ることの大切さを解説します。

下塗り・中塗り・上塗りの役割

  1. 下塗り
    • 密着性の確保:下地と上塗り塗料の接着を高める
    • 下地の調整:ひび割れ補修や防水性を高める下塗材もある
  2. 中塗り
    • 膜厚の形成:塗装の耐久性を左右する膜厚を確保
    • 色ムラ防止:上塗り前の色ブレを均一にする
  3. 上塗り
    • 最終的な美観と保護:紫外線や雨風から建物を守り、色の仕上がりを決定
    • 機能の発揮:遮熱、防汚、防カビなどの塗料機能が最も活きる層
  • 塗料によっては「2回塗り仕上げ」を推奨しているものもあります。必ず3回塗りでなければいけないわけではなく、あくまでメーカー推奨の回数に従うことが大切です。

メーカー推奨の塗布量・希釈量・乾燥時間を守る

  • 塗布量
    • 記載された1㎡あたりの必要塗料量を下回ると、膜厚が不足し、耐久性が落ちてしまう
    • 塗料を塗りすぎても乾きにくかったり、塗膜のトラブルを招く可能性がある
  • 希釈量
    • 希釈率が適正でないと、粘度の違いや乾燥不良が起こりやすい
    • 塗料本来の密着性や遮熱効果、防汚効果などを十分に発揮できなくなる
  • 乾燥時間
    • 指定されたインターバル(下塗りから中塗り、中塗りから上塗りまでの時間)を守らないと、塗膜にシワや剥がれが生じやすい
    • 天候や温度によって乾燥時間に変動があるので、塗装に適した気候下での施工が望ましい
  • 一部の業者が工期短縮や手間削減のため、メーカー推奨を無視して希釈や乾燥時間を短縮するケースがあります。結果として、塗膜の耐久性や美観が大きく損なわれるので、施工前にしっかりと確認しましょう。

施工の巧拙が塗料の良し悪しを左右する

  1. 下地処理の徹底
    • 高圧洗浄で汚れや旧塗膜を除去し、ひび割れを補修
    • コーキングや補修材を適切に使用し、水分がない状態で塗装することが理想
  2. 適正な施工手順
    • 各工程を省略せず、適切な職人技で丁寧に作業
    • 工程間の乾燥時間や気候条件(湿度・温度など)も要チェック
  3. 熟練した職人による作業
    • 経験豊富な職人は、下地の判断や塗料の扱いに精通しており、トラブルを未然に防ぎやすい
    • 安易に安価な業者を選んでしまうと、工程を省かれたり雑な仕上がりになる可能性が高い

人気の塗料メーカーと代表的製品

日本ペイント

  • サーモアイSi(屋根用シリコン):遮熱性能+シリコン特有のバランスの良さ
  • パーフェクトトップ(外壁用ラジカル):光沢持続、低汚染性に優れる

エスケー化研

  • エスケープレミアムシリコン:ラジカル制御型、耐久性とコストパフォーマンス◎
  • 水性ヤネフレッシュフッソ(屋根用フッ素):高耐候で長持ち

関西ペイント

  • アレスダイナミックTOP(外壁用シリコン・ラジカル):汚れに強く、光沢が長持ち
  • スーパーフッソルーフペイント:屋根用フッ素で耐紫外線性が高い

アステックペイント

  • リファイン1000Si-IR:ラジカル制御+遮熱効果
  • 超低汚染リファイン:親水化技術で雨だれ汚れを軽減

業者選び:良い塗料を活かすために

高品質塗料も施工次第で台無しに

  • 下地処理や3回塗り工程の省略があると、せっかくの高性能塗料も寿命が短くなる
  • 職人の技量・丁寧さが仕上がりを大きく左右

一括見積サイトの活用

  • 複数業者から一斉に見積もりを取得できるため、適正価格や施工内容を比較しやすい
  • 悪徳業者を避ける:相場より高すぎる・安すぎる提示がないか、保証やアフターサービス内容をチェック
  • 初めて塗装を依頼する人にとっては、簡単に信頼できる業者候補を絞り込める利点あり

相見積もりでチェックすべき項目

  • 塗料名・塗装回数・下地処理内容が明記されているか
  • 見積もりの総額だけでなく、単価や内訳(足場代、養生費、廃材処分費など)
  • 保証期間や内容:施工後の塗膜剥がれやトラブル対応

Q&A:よくある疑問

どの塗料が最もおすすめ?

一概に言えません。耐久性と価格、下地材や環境要件を総合的に考慮し、シリコン~フッ素あたりがバランスは良いです。

水性と油性、どちらがいいの?

水性塗料はVOC排出量が少なく環境に優しい反面、油性塗料に比べるとやや耐久性が落ちる場合があります。場所やご予算、仕上がりの希望によって選択するとよいでしょう。

カラー選びで失敗しない方法は?

大きめのサンプルや試し塗りを太陽光下で確認し、色見本帳だけに頼らないことが大切です。
また、カラーシミュレーションソフトで提案してくれる塗装会社もあるのでよりイメージしやすくなります。


まとめ

戸建て住宅の屋根・外壁塗装は、建物を守るうえで重要なメンテナンス。
塗料の種類を理解し、耐久性・価格・環境要素などをバランスよく考慮して選ぶことが大切です。
しかし、塗料の性能を最大限引き出すには、適切な工程(下塗り・中塗り・上塗り)をしっかり行う施工技術が不可欠。不十分な下地処理や雑な作業で高品質塗料を使っても、効果は台無しになってしまいます。

そこで、業者選びが非常に重要です。複数の業者から見積もりを取ることが効率的で、一括見積サイトを活用すれば、信頼できる施工会社を見つけやすくなるでしょう。相場を把握し、保証内容・アフターサービスもしっかりチェックすることで、後悔のない塗装工事を実現できます。

ぜひ本記事を参考に、最適な塗料と信頼できる施工業者を選び、長期的に安全かつ美しい住まいを守っていきましょう。

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