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【外壁の苔・カビ対策】種類・原因から除去・予防方法まで徹底解説!

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「外壁に苔やカビが生えているけど、大丈夫かな…」

何かしたほうがいいのかなと思いつつも放置していませんか?
実は、外壁の苔やカビは、美観を損なうだけでなく、 外壁の劣化を早め、建物の寿命を縮める 原因にもなるんです。

さらに、アレルギーなどの健康被害を引き起こす可能性もあります。

この記事では、外壁の苔やカビが発生する原因や、その影響、そして効果的な対策方法まで詳しく解説していきます。

すまいるくん

この記事では外壁の苔・カビ発生の原因と対策、予防方法がわかります


目次

苔やカビが発生しやすい場所とその条件

外壁に発生する苔やカビは、美観を損なうだけでなく、外壁の劣化を促進させる原因となります。
ここでは、発生しやすい場所とその条件について詳しく解説します。

苔やカビが発生しやすい場所

  1. 北側の外壁
    • 日照時間が短く、湿気がこもりやすい。
  2. 風通しの悪い場所
    • 建物が密集している地域や、塀に囲まれた場所。
  3. 雨水が溜まりやすい場所
    • 屋根の軒下や外壁の凹凸部分など。
  4. 樹木や植物の近く
    • 湿気が多く、苔の胞子が飛びやすい環境。
  5. エアコンの室外機周辺
    • 室外機の排水によって外壁が湿りやすい。

塗膜劣化が原因となる場合

外壁の塗膜が劣化すると水分を吸収しやすくなり、苔やカビの発生を助長します。

塗膜劣化の原因
  • 紫外線  : 塗膜を劣化させる主因。
  • 雨水   : 塗膜を溶かし徐々に劣化。
  •     : 塵や砂が塗膜を傷つける。
  • 温度変化 : 膨張・収縮でひび割れが発生。

苔やカビによる外壁への影響

苔やカビは、外壁の美観を損なうだけでなく、以下のような悪影響を及ぼします。

  1. 経済的損失
    • 苔やカビを放置すると、外壁の劣化が進行し、修繕費用が高額になる可能性があります。また、建物の寿命を縮めることにもつながりかねません。
  2. 外壁材の劣化促進
    • 苔やカビが外壁材に浸透し、ひび割れや剥離を引き起こす可能性があります。特に、苔は保水性が高いため、外壁が湿気を含みやすくなり、劣化をさらに進行させます。苔の繁殖によって外壁が変色することもあります。
  3. 建物の耐久性低下
    • 外壁の劣化が進むと、建物の構造部分にも影響が及ぶ可能性があります。
  4. 健康被害
    • カビの胞子は、アレルギー性鼻炎や喘息などの原因となることがあります。

苔やカビの予防方法

外壁の塗膜の劣化が苔やカビの発生の主な原因となるため、定期的なメンテナンスと塗装が重要です。さらに、以下の対策も有効です。

  1. 外壁材の選択
    • 苔やカビの発生を抑える効果のある外壁材を選びましょう。
    • 光触媒コーティングや防カビ・防藻塗料、親水性塗料などがおすすめです。
  2. 通風・日当たりの確保
    • 建物の周囲に植物を植える場合は、適切に剪定し、風通しと日当たりを確保しましょう。
    • 塀によって風通しが悪くなっている場合は、生垣にするなどの工夫も有効です。
  3. 定期的な清掃
    • 外壁に付着した汚れを定期的に清掃することで、苔やカビの発生を抑えることができます。
    • 年に1~2回程度、柔らかいブラシやスポンジを使って水洗いするのがおすすめです。
  4. 屋根の点検・補修
    • 屋根の破損や劣化は、雨漏りの原因となり、外壁の湿気を増加させる可能性があります。
    • 定期的な点検と補修を行いましょう。
  5. エアコンの排水対策
    • エアコンの室外機の排水は、外壁に直接かからないように工夫しましょう。

苔やカビの除去方法

すでに発生してしまった苔やカビを除去するには、以下の方法があります。

高圧洗浄

高圧洗浄機を使って、水圧で苔やカビを落とす方法です。比較的簡単に苔やカビを除去できますが、水圧が強すぎると外壁材を傷める可能性があるため注意が必要です。また、高所作業になる場合は、足場が必要になります。

水圧

外壁材の種類や汚れの程度に合わせて、適切な水圧(7~15MPa程度)で洗浄しましょう。

高圧洗浄機の選び方

家庭用高圧洗浄機を選ぶ際は、水圧の調整機能やノズル種類の豊富さなどを考慮しましょう。

バイオ高圧洗浄

特殊な薬剤を水に混ぜて洗浄するバイオ高圧洗浄は、苔やカビの根まで効果を発揮するため、再発防止に効果的です。特に、苔やカビが発生しやすい環境の住宅におすすめです。

  • 水圧が強すぎると、外壁材を傷める可能性があります。
  • 水が窓やサッシの隙間に入り込むと、雨漏りの原因となる可能性があります。
  • 高所作業は危険を伴うため、業者に依頼する方が安全です。

薬剤による除去

苔やカビを除去する効果のある薬剤を使用する方法です。薬剤の種類や使用方法、注意点などは以下の通りです。

  • 種類
    • 塩素系漂白剤: 強力な漂白効果があり、苔やカビを効果的に除去できます。ただし、刺激が強いため、取り扱いには注意が必要です。
    • 次亜塩素酸ナトリウム: 漂白効果に加えて、殺菌効果も期待できます。
    • 酸性洗剤: 水垢やサビにも効果的な洗剤です。
    • 専用のコケ・カビ除去剤: 外壁材に優しく、効果的に苔やカビを除去できる専用剤もあります。
  • 効果
    • 薬剤の種類や濃度、苔やカビの種類によって効果は異なります。
  • 薬剤を使用する際は、ゴム手袋、マスク、ゴーグルなどを着用し、皮膚や目への接触を避ける。
  • 使用する薬剤の使用方法や注意事項をよく読み、正しく使用する。
  • 薬剤によっては、外壁材を変色させる可能性があるため、目立たない場所で試してから使用する。
  • 薬剤を塗布した後は、十分に水で洗い流す。
  • 異なる種類の薬剤を混ぜて使用しない。

DIYによる除去

手の届く範囲であれば、DIYで苔やカビを除去することも可能です。
以下の方法と注意点を守り、安全に作業を行いましょう。

  • 方法
    • 柔らかいブラシやスポンジ、またはデッキブラシなどを使って、水で濡らしながら苔やカビをこすり落とす。
    • 落ちにくい場合は、中性洗剤を薄めたものを使用する。
    • 高圧洗浄機を使用する場合は、水圧に注意し、外壁材を傷めないようにする。
  • 高所作業は避け、足場を使用する場合は、安全に十分注意する。
  • 外壁材を傷つけないように、力加減に注意する。
  • 作業中は、ゴム手袋、マスク、ゴーグルなどを着用する。

業者に依頼する場合

高所作業や広範囲の苔やカビの除去、薬剤を使用する場合は、専門業者に依頼する方が安全で確実です。業者に依頼する場合は、以下の点に注意しましょう。

  • 費用相場
    • 高圧洗浄の場合は、1m²あたり100~300円程度
    • バイオ高圧洗浄の場合は、1m²あたり200~400円程度。
    • 外壁全体と屋根の洗浄を依頼する場合は、3~6万円程度かかることが多いようです。
  • 業者の選び方
    • 複数の業者から見積もりを取り、比較検討する。
    • 経験豊富で、信頼できる業者を選ぶ。
    • 施工内容や保証について、事前にしっかりと確認する。

苔やカビの再発防止策

苔やカビを除去した後も、適切な再発防止策を講じなければ、再び発生してしまう可能性があります。4章で紹介した予防策に加え、以下の点にも注意しましょう。

  1. 定期的な清掃
    • 苔やカビの発生しやすい時期(梅雨や秋雨の時期など)には、特にこまめに清掃する。
  2. 外壁のひび割れ補修
    • ひび割れから雨水が浸入すると、苔やカビが発生しやすくなるため、早めに補修する。
  3. 定期的な点検
    • 定期的に外壁の状態をチェックし、苔やカビの発生の兆候があれば、早めに対処する。

まとめ

戸建て住宅の外壁の苔やカビは、美観を損なうだけでなく、外壁材の劣化や健康被害にもつながる可能性があります。

本記事で紹介した予防策や除去方法を参考に、適切な対策を講じ、美しい外観と建物の耐久性を保ちましょう。

特に、定期的な清掃や点検、そして外壁塗装を行う際は、防カビ・防藻効果のある塗料を使用するなど、長期的な視点で対策を行うことが重要です。


【参考】苔やカビの種類と特徴

住宅の外壁に発生する苔やカビは、その種類や特徴によって適切な対処法が異なります。

苔の種類と特徴

苔は、植物の一種であり、胞子によって繁殖します。外壁に発生する苔は、主に以下の種類が挙げられます。

  • スギゴケ
    • 日陰を好み、湿った場所に生育しやすい苔です。
    • 緑色で、杉の葉のような形をしています。
    • 北側の外壁や、日陰の地盤などでよく見られます。
  • ハイゴケ
    • 乾燥にも強く、日当たりの良い場所でも生育する苔です。
    • 緑色で、葉が密集しています。
    • 屋根の上や、日当たりの良い外壁などでよく見られます。
  • ギンゴケ
    • 都市部でもよく見られる、乾燥に強い苔です。
    • 銀白色で、乾燥すると白っぽくなります。
    • コンクリート壁や石垣などでよく見られます。

カビの種類と特徴

カビは、菌類の一種であり、胞子によって繁殖します。カビは苔や藻などを栄養源として繁殖します。外壁に発生するカビは、主に以下の種類が挙げられます。

  • アオカビ
    • 食品などに発生しやすい青色のカビです。
    • 外壁では、湿気が溜まりやすい場所に発生することがあります。
  • クロカビ
    • 浴室など湿気の多い場所に発生しやすい黒色のカビです。
    • 外壁では、目地の部分やコーキング剤などに発生することがあります。

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