「外壁に苔やカビが生えているけど、大丈夫かな…」
「苔やカビを自分で掃除できるの? それとも業者に頼むべき?」
何かしたほうがいいのかなと思いつつも放置していませんか?
実は、外壁の苔やカビは、美観を損なうだけでなく、 外壁の劣化を早め、建物の寿命を縮める 原因にもなるんです。さらに、アレルギーなどの健康被害を引き起こす可能性もあります。
この記事では、外壁の苔やカビが発生する原因や、その影響、そして効果的な対策方法まで詳しく解説していきます。
この記事でわかること
✅ 外壁に苔・カビが発生する原因と悪影響
✅ 自分でできる苔・カビの除去方法(高圧洗浄・洗剤・ブラシなど)
✅ プロの業者に依頼すべき場合と費用相場
✅ 長期間苔・カビを防ぐための対策(防カビ塗料・環境改善)
家の美観と耐久性を守るために、正しい知識を身につけましょう!
外壁に苔・カビが発生する原因とは?
外壁に苔やカビが発生する主な原因は、湿気と汚れが長期間蓄積されること です。
特に以下のような環境では、苔・カビが発生しやすくなります。
✅湿気が多い環境
- 北側の外壁(日当たりが悪く、乾燥しにくい)
- 雨が溜まりやすい場所(庇の下・外壁の凹凸部分)
- 風通しが悪い住宅密集地
✅外壁の汚れが蓄積している
- 排気ガスやホコリが付着しやすい都市部の住宅
- 樹木や庭の近くにある家(苔の胞子が飛んでくる)
- エアコンの室外機の排水が当たる部分
✅外壁材の劣化
外壁の塗膜が劣化すると、表面の防水性能が低下し、水分を吸収しやすくなる ため、苔やカビの発生を促します。
💡【塗膜劣化のサイン】
✅ チョーキング(手で触ると白い粉がつく)
✅ ひび割れ(クラック)や塗膜の剥がれ
✅ コーキングの劣化(シーリングの隙間)
このような状態になっている場合は、苔・カビの除去だけでなく、塗装のメンテナンスも必要になる可能性があります。
苔・カビが外壁に与える悪影響
苔やカビは、放置すると外壁の劣化を早め、健康被害のリスクも高めます。
ここでは、苔・カビが引き起こす具体的な影響を見ていきましょう。
外壁材の劣化を早める
苔やカビが外壁に付着すると、以下のような影響が出ます。
🔹 水分を含みやすくなる → 外壁のひび割れ・剥離のリスク増加
🔹 塗膜の劣化が早まり、防水性能が低下
🔹 カビが根を張ると、塗装の内部に浸食してしまう
💡 例えば…
- モルタル外壁:表面が水分を含みすぎると、クラック(ひび割れ)が入りやすくなる
- サイディング外壁:塗膜が劣化すると、雨水が浸透し、ボードの腐食につながる
- 金属外壁:カビの発生で塗膜が劣化し、サビが発生しやすくなる
「ただの汚れ」と思って放置してしまうと、最悪の場合、外壁材の張り替えが必要になることも!
住宅の美観を損なう
- 黒ずみ・緑色の汚れが目立ち、家が古く見える
- 汚れを放置すると、時間が経つほど落ちにくくなる
見た目の問題だけでなく、家の資産価値にも影響 するため、定期的な清掃が重要です!
健康被害のリスク
カビの胞子は空気中に舞い、アレルギーや呼吸器系の健康被害を引き起こす可能性 があります。
特に影響を受けやすい人
✅ 小さな子どもや高齢者
✅ 喘息やアレルギーを持つ人
✅ 免疫力が低い人
💡 例えば…
- クロカビ(黒いカビ) → アレルギー性鼻炎・喘息の悪化
- アオカビ(青緑色のカビ) → 食中毒やシックハウス症候群の原因になることも
放置せずに、早めの対処が大切です!
「気になったらすぐ対処すること」が、外壁の長寿命化&美観維持につながります!
苔・カビが発生しやすい場所と条件
外壁の苔・カビは、特定の条件下で発生しやすくなります。
発生リスクが高い場所を事前に把握し、適切な対策を講じることが重要です!
苔・カビが発生しやすい場所
以下のような場所では、特に苔やカビが発生しやすい傾向があります。
発生しやすい場所 | 発生しやすい理由 |
---|---|
北側の外壁 | 日当たりが悪く、湿気がこもりやすい |
風通しの悪い場所 | 空気の流れが少なく、水分が蒸発しにくい |
屋根の軒下や凹凸部分 | 雨水が溜まりやすく、乾燥しにくい |
エアコンの室外機周辺 | 排水の影響で常に湿った状態になりやすい |
塀や植栽の近く | 樹木の影で日陰になり、湿度が高い |
雨樋の近く | 雨漏りやオーバーフローで水が溜まりやすい |
苔・カビが発生しやすい条件
苔やカビの発生には、以下の3つの要因が大きく関係します。
① 湿度が高い
- 降雨量が多い地域(日本の梅雨時期・沿岸部など)
- 結露が発生しやすい気候(寒暖差の大きい地域)
- 外壁の塗膜が劣化している(防水性能が低下)
② 日当たりが悪い
- 北向きの外壁は、ほとんど日光が当たらないため苔が生えやすい
- 高い建物に囲まれた住宅は、日陰になりやすい
- 塀の近く・ベランダの裏側など、直射日光が当たりにくい部分も要注意
③ 外壁の汚れが蓄積しやすい
- 排気ガスやホコリが付着しやすい都市部
- 風が強い場所では砂ぼこりが溜まりやすい
- 汚れがあると、カビ・苔の栄養源になり、さらに繁殖が進む
苔・カビの種類と特徴を知る
苔やカビは、種類によって特徴が異なります。
適切な対処法を選ぶために、それぞれの性質を理解しておきましょう!
外壁に発生しやすい苔の種類
苔は植物の一種で、胞子によって繁殖します。
苔の種類 | 特徴 | 発生しやすい場所 |
---|---|---|
スギゴケ | 緑色で細長い形状 | 日陰の湿った外壁 |
ハイゴケ | 乾燥にも強く、密集して生える | 風通しの悪い場所 |
ギンゴケ | 銀白色で乾燥すると白っぽく見える | コンクリート壁・塀 |
外壁に発生しやすいカビの種類
カビは菌類の一種で、湿気や汚れを栄養源として繁殖します。
カビの種類 | 特徴 | 発生しやすい場所 |
---|---|---|
クロカビ | 黒い斑点状の汚れ | コーキング・目地・屋根 |
アオカビ | 青緑色のカビ | 外壁の水が溜まりやすい部分 |
藻類(緑藻)も要注意!
- 「外壁が緑っぽくなっている…」 → これは藻(緑藻)の可能性!
- 藻は水分の多い環境で発生しやすく、塗膜の劣化が進むと増殖する
苔・カビを除去する方法(自分でできる&業者依頼)
苔やカビを見つけたら、できるだけ早く対処しましょう!
自分でできる方法と、業者に依頼すべきケースを紹介します。
DIYでできる苔・カビの除去方法(初心者でも簡単!)
外壁の苔やカビを自分で除去する方法は、大きく4つあります。
状況に応じて最適な方法を選びましょう!
方法①:高圧洗浄機で洗い流す(軽度な汚れにおすすめ)
✅ 水圧の力で苔やカビを物理的に除去する方法
✅ 軽い汚れなら、洗浄だけでキレイになる
🔹 やり方
- 高圧洗浄機(家庭用でOK)を準備
- 低めの水圧(7~10MPa程度)から試す
- 外壁に対して45度の角度で当てる(直角だと塗膜を傷める恐れあり)
- 汚れが落ちるまでゆっくり洗浄
⚠ 注意点
- 水圧が強すぎると、塗膜が剥がれる可能性がある(特にモルタルや劣化したサイディング)
- 高所作業が必要な場合は、無理せず業者に依頼する
方法②:カビ・苔専用の洗剤を使う(頑固な汚れ向け)
✅ 高圧洗浄だけでは落ちないカビや苔に有効
✅ 漂白剤や専用洗浄剤で菌や胞子まで分解する
🔹 やり方
- **市販の苔・カビ除去剤(次亜塩素酸ナトリウム配合)**を用意
- 汚れが気になる部分にスプレーし、10~15分放置
- やわらかいブラシやスポンジでこすり落とす
- 十分に水で洗い流す(残留成分があると変色の恐れあり)
⚠ 注意点
- 強力な洗剤は外壁の塗膜にダメージを与えることもあるので、目立たない部分で試してから使用する
- 作業時はゴム手袋・マスク・ゴーグルを着用し、安全対策を徹底!
方法③:ブラシ&スポンジでこすり落とす(軽度の汚れ向け)
✅ 塗膜を傷めるリスクが低く、初心者でも安心して実施できる
✅ 小規模なカビや苔なら、手作業で十分対応可能
🔹 やり方
- やわらかいブラシやスポンジを用意(固すぎるブラシはNG!)
- 水で湿らせながら、優しくこする
- 汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めて使用する
- 仕上げに水でしっかり洗い流す
⚠ 注意点
- ゴシゴシこすりすぎると、塗膜を傷めてしまう可能性がある
- 研磨剤入りのスポンジは絶対に使わないこと!
方法④:バイオ洗浄で根本から除去(長期的な再発防止におすすめ)
✅ 菌や胞子レベルで苔やカビを分解し、再発しにくくする
✅ プロの業者も使用する、効果の高い洗浄方法
🔹 やり方
- バイオ洗浄剤(防カビ・防藻成分配合)を用意
- 外壁全体に均等にスプレー
- 30分~1時間放置し、成分を浸透させる
- 水で洗い流す or 軽くブラッシングして仕上げ
⚠ 注意点
- 通常の洗剤より高価(5,000~10,000円程度)
- 広範囲のカビにはプロの施工を検討するのもおすすめ
どの方法を選ぶべき?
状況 | おすすめの方法 | 備考 |
---|---|---|
軽度な苔・カビ | 高圧洗浄 or ブラシでこすり落とす | 外壁にダメージを与えず簡単にできる |
頑固なカビ・黒ずみ | 専用洗剤を使用する | 洗剤の成分に注意しながら作業 |
広範囲にカビが発生 | バイオ洗浄で根本から除去 | 再発防止効果が高い |
塗膜の劣化がある場合 | プロの業者に依頼 | 外壁塗装が必要なケースも |
💡 ポイント
🔹 軽度な汚れならDIYで対応できるが、ひどいカビ・苔は業者依頼がベター!
🔹 特に「バイオ洗浄」は、再発防止に効果的なのでおすすめ!
業者に依頼するべきケース
以下の場合は、専門の業者に依頼するのがおすすめ!
✔ 高圧洗浄では落ちないレベルのカビ・苔
✔ 外壁のひび割れや塗膜の剥がれがある
✔ 広範囲にカビが広がっている
✔ 高所作業が必要な場合(2階・3階の外壁)
💰 業者依頼の費用相場
- 高圧洗浄(1㎡あたり 100~300円)
- バイオ洗浄(1㎡あたり 200~500円)
- 外壁塗装込みの防カビ対策(30万円~100万円)
悪徳業者に注意!
「無料点検」を名目に訪問し、「このままだと家が傷む」と不安を煽る詐欺業者が存在します!
相見積もりを取り、比較検討してから依頼することが大切!
すぐに契約を迫る業者は危険です!
苔・カビの再発防止策|長期間キレイな外壁を維持する方法
苔やカビを除去しても、再発防止対策をしなければ、すぐに同じ問題が発生してしまいます。
ここでは、長期間キレイな外壁を維持するための効果的な防止策 を紹介します!
防カビ・防藻効果のある塗料を選ぶ
🔹 外壁塗装を検討しているなら、防カビ・防藻成分が配合された塗料を選ぶのが効果的!
🔹 以下の塗料は、カビ・苔がつきにくい特徴があるためおすすめです。
塗料の種類 | 耐用年数 | 防カビ・防藻性 | 特徴 |
---|---|---|---|
シリコン塗料 | 約10~15年 | ★★★☆☆ | 耐久性とコストのバランスが良い |
フッ素塗料 | 約15~20年 | ★★★★☆ | 耐久性が高く、汚れがつきにくい |
無機塗料 | 約20~25年 | ★★★★★ | 最高レベルの防汚・防カビ効果 |
💡 おすすめの防カビ塗料
✅ 日本ペイント「パーフェクトトップ」(防カビ・防藻成分配合)
✅ エスケー化研「クリーンマイルドシリコン」(低汚染&防カビ機能付き)
✅ アステックペイント「超低汚染リファイン」(親水性塗膜で汚れを雨で流す)
💡 ポイント
- 塗り替えのタイミングで、防カビ・防藻機能のある塗料を選ぶのが最も効果的!
- 長期的に苔・カビの発生を防げるため、メンテナンスの手間を減らせる!
通気性を改善して湿気をためない
苔・カビは、湿気がこもる場所に発生しやすいため、風通しを良くすることが重要!
✅ 植木や塀の位置を見直し、風が通るようにする
✅ エアコン室外機の排水を外壁にかけないように調整
✅ 建物の周りに水が溜まらないよう、排水環境を整える
特に密集した住宅地では、隣家との隙間が狭く、湿気がこもりやすいため注意!
定期的な清掃で汚れを蓄積させない
苔・カビは、外壁の汚れを栄養にして増殖するため、こまめな清掃が重要です。
✅ 半年~1年に1回の水洗い(ホースで軽く流す)
✅ 砂ぼこりが溜まりやすい部分は、やわらかいブラシで優しくこすり落とす
✅ 雨樋や窓枠周りの水はけを定期的にチェックする
💡 ポイント
- 頑固な汚れがついてしまう前に、軽い洗浄を行うだけで再発リスクを大幅に減らせる!
- 水道ホースで軽く流すだけでも、苔・カビの発生を抑えられる!
業者に依頼する場合のポイント&費用相場
外壁の苔・カビ対策を業者に依頼する場合、
どんな業者を選べばいいのか? 費用はどのくらいかかるのか? を知っておきましょう!
業者選びのポイント(悪徳業者に注意!)
🔹 外壁洗浄・塗装業者を選ぶときは、以下の点に注意!
✅ 「無料点検」を口実に訪問営業してくる業者は避ける!
✅ 「今すぐ工事しないと大変なことになる!」と不安を煽る業者も要注意!
✅ 相見積もりを取って、適正価格かどうかを比較する!
✅ 施工実績が豊富な業者を選び、口コミや評判を確認する!
💡 おすすめの業者探し方法
- 一括見積もりサイトを活用する(複数の業者を比較できる!)
- Googleや口コミサイトで評判をチェックする
業者依頼の費用相場(どのくらいかかる?)
施工内容 | 費用相場 | 備考 |
---|---|---|
高圧洗浄(外壁のみ) | 1㎡あたり100~300円 | 軽度の苔・カビ除去 |
バイオ洗浄(防カビ処理付き) | 1㎡あたり200~500円 | 再発防止効果あり |
外壁塗装(防カビ塗料使用) | 30~100万円 | 塗料の種類によって変動 |
💡 ポイント
- 外壁塗装を考えているなら、業者に依頼して防カビ塗装をするのが最も効果的!
- ただし、業者によって料金が異なるため、必ず相見積もりを取ること!
まとめ|外壁の苔・カビ対策で家を守る!
外壁の苔・カビは、見た目の問題だけでなく、建物の劣化や健康被害にもつながります。
放置せず、早めの対策と適切なメンテナンスが重要です!
ポイント
✔ 外壁の苔・カビは「湿気・汚れ・塗膜劣化」が原因で発生する
✔ 発生しやすい場所(北側の外壁・雨が溜まりやすい場所など)をチェック!
✔ DIYで除去するなら「高圧洗浄」「カビ洗剤」「バイオ洗浄」が有効!
✔ 再発防止には「防カビ塗料」「通気性改善」「定期的な清掃」が効果的!
✔ 業者依頼の際は、相見積もりを取り、悪徳業者に注意!
家の外壁をキレイに保つことで、住まいの寿命を延ばし、資産価値も維持できます!
定期的なメンテナンスを取り入れて、長く美しい家を守りましょう!
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